新年明けましておめでとうございます年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

新しい一年を迎え、皆様如何お過ごしでしょうか?当方も多くの方々に支えて頂き本年も無事に迎える事ができた事を嬉しく感じております。

 

当社は今年5月に新社屋への移転を計画しております。活気ある新宿の地を離れる事に少々寂しさも感じますが、当社の業務内容、顧客層、当社が得意とするエリアを勘案し、又、様々なご縁が重なり移転の運びとなりました。創業から9年目に入りここまでこれました事、お力になって下さった方、仕事を遂行して下さる取引先、その他多くの関係者の皆さんには感謝申し上げます。

 

さて、昨今の建築業界を取り巻く社会情勢としては、やはり空家問題、人口減は止められない問題として業務を通しより身近に感じております。とりわけ最近多いのが、核家族化の影響で持ち家を離れる、親の介護、相続など、様々な理由から手が付けられなくなってしまった物件のご相談が多いことです。処理しきれない残置物や倒壊の恐れがある住宅、借地権による買手不在の物件など、リノベーションの前段階としてこれらの問題に向き合う事が多くなりました。どの住宅にも物語がありその時代、家族の思いなどどれ一つとして同じものはなく「住宅・住まい」のあり形に多様性が求められるのではないかと思うばかりです。

 

当社のサービスのスケルトン賃貸はこれらの問題が深刻化しないために、新たな住宅形態の一つとして成り立てばとスタートいたしました。「スケルトン」という言葉が出すイメージが強く「スケルトン=何もない」と思われがちですが、当社が目指すものは「住み手が本当に欲しい機能・デザインを備えた住宅の提供」です。それは、デザイン性や趣味、機能性にとどまらず、国籍、文化、身体的な補助など、住まう人の多様性に応じた住居であり住居が住まう人に合わせて変化していければ良いと考えています。時代とともに企業が提供する物は変化しなくてはなりません。創業時のサービスが時代にマッチしなくなる、又は、早すぎる、ニーズの読み間違えなどは良くある事ですが、企業が掲げる理念に変わりはありません。その為に当社ができる事は、お客様一人一人の課題に真摯に向き合い、最善の方法で解決に取り組む事だと思っております。

 

今年は、会社を大きくするのではなく、培った実績と経験、取引先との良好な関係、リピーターになって下さっているお客様を大事に強い企業へ10年目に向けて進んで参りたいと思います。

 

末文となりましたが、本年も皆様方のご発展をお祈りし、ご愛顧・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2020年 元旦 

株式会社シーアプランニング 代表取締役 鵜飼美知恵

 

 

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